問寒別駅に佇む雪だるま

1983.12.21　宗谷本線　問寒別駅

1983年の冬休み、周遊券を片手に厳寒の北海道へ撮影に出かけた。 当時の雑誌に掲載された、狩勝峠の俯瞰写真に感動し同じような光景を夢見て出かけたが、現実は甘くなく、腰まで雪につかりながらの悪戦苦闘の日々だった。 初めての積雪地域での撮影、予備知識もほとんどなく、また単身で出かけた事もあり万一の事も頭にあって、毎日の行動を克明に日記につけていた。 それでもなんとか、重連ニセコ（C62ではなく、DD51だが・・・）、根室本線や釧網本線のミキスト、常紋峠、塩狩峠、狩勝峠の旧客などを撮影でき至極の時を過ごした。 そんななか、南稚内〜抜海での利尻バックの撮影を終え旭川へ向かう途中、たまたま撮影したカットである。交換列車がなかったのでわずかな停車時間での撮影だったかと思う。 駅でのスナップ写真は20日間にわたる今回の旅行の中でこれが唯一だった。 その後、岩見沢から「大雪」に乗り網走へ。翌日は釧網本線のロケハンをし釧路から根室へ向かった。 そして大阪を出てから６日にしてようやく布団の中で眠りについた。